「麻生氏」に頭を下げ、裏金問題で離党の「元安倍派重鎮」と面会…窮地の「小泉進次郎氏」に「お父さんのようなカリスマ性はないね」の声

国内 政治

  • ブックマーク

チラつく森喜朗の影

 この関係者が続ける。

「この間、麻生氏に対しては進次郎さんのみならず、高市さんと石破さんからも様々なルートを通じて面会要請がありました。麻生さんは高市さんを支援するのではと言われ、高市陣営には麻生さんの側近とも言える人物が入り支援しています。進次郎さんと麻生さんとの面会をアテンドしたのは小泉陣営の麻生派議員ですが、これには何か裏の事情があると思われても仕方ありません」

 さらに進次郎氏は世耕氏とも面会したと報じられ、永田町の住人を呆れさせた。

「世耕さんは裏金問題で離党勧告を受け、離党した人物ですが、かつての安倍派5人衆のひとりゆえ、森喜朗さんとの強いパイプがあります。進次郎さんを支援しているのも森さん。どうにも、進次郎さんには森さんの影がチラついているのです」

 森氏は世耕氏に対し積極的に進次郎氏への支援を働きかけている。しかし、この世耕氏との面会報道が党内で失笑を買っている。

「裏金問題にどう対処するかが、今回の総裁選の大きなイシューにもかかわらず、世耕さんという渦中の裏金議員に会いに行くとはどういうセンスをしているのでしょうか。あまりにトンチンカンすぎて開いた口が塞がりません。菅義偉さんがバックにいて、野田聖子さんを選対に招き入れ、さらに麻生さん、世耕さんに頼る。これでは守旧派の議員そのものではないですか」

 小泉陣営ではないベテラン議員が嘆息する。

「進次郎さんはお父さんである純一郎さんとは全く違うね。ワンフレーズという意味では一緒かもしれないけど、カリスマ性はない。お父さんの再来を期待して、一緒に戦っていた議員はガッカリしているんじゃないか」

 なりふり構わぬ進次郎氏の行動は吉と出るか、凶と出るか――。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。