巨人「菅野・小林バッテリー」は“誤審騒動”が起きた阪神戦で「サイン盗みを疑っていた」

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9月6日でもヤクルト投手が「やめろ!」とジェスチャーで抗議

 動画を見てみたが、画面には木浪の上半身しか映っておらず、何が怪しく見えたのか判断しようがなかった。

 阪神側からすれば、言いがかりも大概にしろとというところだろう。実際、巨人から抗議があったわけでもない。だが先の球界関係者はこう続ける。

「実は巨人だけでなく他球団も阪神に対して、2塁にランナーを出す度にやっているのではないかと強い疑念を持っているのです」(同)

 実際、9月6日の阪神ヤクルト戦で、試合中にヤクルトの助っ人投手・サイスニードがあからさまに疑いを指摘した場面があった。突如、2塁にいた阪神走者の森下翔太を振り向き、怪訝な顔をして“やめろ!”と言わんばかりのジェスチャーをしたのだ。

 森下は苦笑いを返すだけだった。結局両者のやり取りはこれだけで終わったが、ファンたちの間では「やっぱりやっている」「言いがかりだ」といった論争がSNS上で起きた。

阪神ばかりが疑われる理由

 なぜ阪神がここまでサイン盗みを警戒されるかというと、21年7月の阪神・ヤクルト戦で明らかに怪しい動きを見せたことがあったからだ。

 あの時、2塁ランナーの近本は、左手を真っすぐに伸ばしたり、膝の上に戻した左手を2、3度持ち上げる不自然な仕草をしていた。

 それを目撃したヤクルト3塁手の村上宗隆が審判に指摘。それに対して矢野燿大監督がベンチから「やるわけないやろ。ボケ!」と言い返したことで、審判が両監督を呼んで話し合いさせる修羅場になった。

「疑わしい動きはしないよう阪神は注意を受けましたが、結局、あの時も白黒ついていません。矢野監督は『絶対にやってない』と最後まで疑惑を否定していました」(同)

 選手たちはフェアプレイに徹しているはずだし、試合に熱中するあまり思い込みから生じた誤解なのかもしれない。ただ一度持たれてしまった疑念を払拭するのは簡単ではなさそうだ。

デイリー新潮編集部

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