立民幹部が名指しした「枝野氏の足かせとなった人物」とは? “A級戦犯”二人の命運を分けたのは

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「トップダウン型の党運営に逆戻りさせかねない」

 他方、9月27日には自民党で新総裁が誕生する。

「誰が総裁になっても、衆院解散は待ったなし。枝野氏が決戦投票で敗れたのは、先の総選挙で党勢を衰退させており、党内の“有権者にアピールできない”との懸念を払拭できなかったからです。といって、野田氏も首相だった平成24年に解散を宣言して旧民主党政権を崩壊させた。二人はいまも“A級戦犯”なんです」

 リベンジを期した枝野氏の足かせとなった人物を、立民幹部が名指しして言う。

「立民の結党に深く携わった、枝野さんの最側近である福山哲郎元幹事長です」

 福山氏には、かねてから“唯我独尊”“常に尊大”との悪評が絶えないという。

「2年前、あるネットメディアに立民が約1500万円を提供していた事実が問題視されました。“理念に共感した”と出資を主導した福山さんを、他の幹部は“福山個人の判断だった”と突き放した。党内に彼を擁護する人は皆無でしたね」

 そんな人柄が災いして、

「枝野さんが代表に復帰すれば“二人がトップダウン型の党運営に逆戻りさせかねない”と危惧する議員は多かった。福山はサンクチュアリのメンバーではありませんし、枝野さんも実際は外様扱い。近藤昭一会長も8月末の総会で“枝野さんを〈基軸に〉全力で支えていこう”と、微妙に造反を容認する言い方をしていた」

 2代続けて創立メンバーが代表から外れたいま、立民は「悪夢の3年3カ月」と揶揄された旧民主党への先祖返りが危惧されている。

週刊新潮 2024年10月3日号掲載

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