低迷続く中日はあまりに“コスパ”が悪かった…高額年俸選手が機能せず、今季は「12億円」がドブに消えた!?

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 ペナントレースも最終盤を迎えた9月18日、大きなニュースが飛び込んできた。中日の立浪和義監督が今季限りで退任する意向を表明したのだ。同監督は、現役時代に“ミスタードラゴンズ”として活躍し、チーム再建の切り札とされ、ファンの期待を集めていたが、球団史上初の2年連続最下位に沈み、今年もAクラス入りが果たせなかった。【西尾典文/野球ライター】

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立浪監督を慕う人は少なくなかったというが…

「今年勝負の3年目で結果を出さないといけなかった。自分自身は責任を取って、今年限りで辞めさせて頂きますと球団と話をしました」(9月18日の阪神戦後、立浪監督の会見)

 就任後、主力選手を放出する大胆なトレードで、大胆な“血の入れ替え”を断行しながらも、チームの状況は好転しなかった。ネット上には、立浪監督の辞任を求める書き込みが溢れるなど、選手起用や采配への不満の声は多かった。しかし、チームは、それ以前から長期低迷に苦しんでおり、問題は現場の首脳陣にあるだけではないはずだ。中日の球団関係者はこう話す。

「コーチやフロントにも、立浪監督を慕う人は少なくありません。ですが、周りと密にコミュニケーションをとるタイプではないので、どうしても誤解される部分は多かったと思います。あとは、やはり立浪監督に意見できる人がいない点が大きかったのではないでしょうか。コーチをはじめ現場は、もちろんフロントも立浪監督に対しては、どうしても“及び腰”になっているような雰囲気がありました。それでも、チームが勝っていれば良いのかもしれませんが、負けが込んでくると、いろんなところから不満が出てきますから……。球団で“一体感”を持てていないところは、やはり問題だと思います」

 この3年間は、グラウンド外での話題でも揶揄されることも多かったが、それも球団が一枚岩になれていなかった証拠と言えそうだ。近年は、親会社・中日新聞社の業績が悪化する傾向にあり、補強に以前ほどのお金をかけられない点もよく問題視されている。

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