実母は「結婚したことさえ知らなかった」…「紀州のドン・ファン事件」須藤早貴被告の闇 “55歳年上”に嫁入りの真相 “親の脛”でホストクラブ通いも

国内 社会

  • ブックマーク

いい女を知っている

 ところが、野崎氏の死後、須藤被告が周囲に打ち明けた話などから判明した“出会い”の事実は、まったく違うものだったという。

 親しい知人が語るには、

「野崎さんが書いた『紀州のドン・ファン』のファンだという男から、昨秋、手紙が送られてきたそうです。その後、会社にも電話をかけてきて、野崎さんと是非とも話したいと。そこで、“俺もいい女を知っている。モデルの女を紹介できるから”と、野崎さんに持ちかけてきた。でも、紹介されたモデルの女は結局、金持ち相手の愛人になることに興味を示さず、断ってきたのです」

 しかし、そのモデル女性が代わりに紹介してきたのが、須藤被告だったという。

「あらためて、早貴さんに問い質しているのですが、そのような男には会ったこともないし、モデルの女とももともと親しくなかったから名前も忘れたと言うばかり。調べてみると、その男は50代で、実家は東京で自動車修理工場を経営。本人は月の半分くらい、九州で仕事をしている。今度のことが起こってから、男はマスコミにネタを売り歩いているとか。警察の方でも野崎さんの死にかかわりがないか、行方を捜していると聞きました」(同)

 高級デートクラブではなかったにしろ、結果的に、怪しげな男の仲介で2人は知り合ったわけだ。

 ***

 公判は最大で計25回行われ、12月12日に判決が下される見通しだ。殺害の直接証拠がない中、検察は状況証拠の積み重ねで殺害を立証する戦略である。今後の公判の行方が注目される。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 4 次へ

[4/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。