実母は「結婚したことさえ知らなかった」…「紀州のドン・ファン事件」須藤早貴被告の闇 “55歳年上”に嫁入りの真相 “親の脛”でホストクラブ通いも

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ホストクラブ遊び

 高校卒業後、札幌市内にある2年制の美容専門学校に進学する。

「早貴さんは専門学校に入ってから、マンションで一人暮らしをしていました」

 とは、須藤被告と同じ美容師科だった生徒。

「飲み歩くのが好きで、すすきののホストクラブにもよく通っていた。“昨夜もシャンパンを抜いちゃった”と話してましたよ。海外にもしょっちゅう行っていて、イタリアやフランス、ドバイでの写真などをツイッターにアップしたり。“親の脛齧(すねかじ)りでしょうがないね”とクラスメートの間でも言われていました。2年の終わりごろから学校に来なくなりましたけど、どうにか卒業はしたようです」

 純朴なタイプだった須藤被告が、わずかな間にホストクラブ遊びを覚えたようなのだ。

 実は、和歌山県警はそのホスト人脈も捜査しているという。

 県警関係者の話。

「2018年5月26日に行った野崎さん宅への最初のガサで、奥さんと家政婦のケータイも押収した。2日後には返し、さらに、1日経って、再び押収。2人の手元にケータイが戻ってから、いの一番に誰に連絡を取るのかなどを知りたかったからです」

 そして、2018年6月2日の須藤被告の「新宿マンション」の家宅捜索の日に、2度目の返還をしたという。

「手間隙かけたのは、誰と親しく、また、そのなかに覚醒剤を入手できるような人物がいないか、洗い出そうとしたわけです。その過程で分かったのですが、奥さんは少なからず、ホストとの付き合いがあったみたい。もちろん、そのホストらは捜査すべき人物にピックアップされ、事件とのかかわりがないか調べることになります」(同)

動画データ

 ともあれ、結局、美容師への道を諦めた須藤被告は、その後、生まれ故郷を離れ、東京に生活の場を移した。

 しかし、親の脛を齧るだけで一人暮らしの生活費は賄えたのだろうか。

 野崎氏の会社関係者が明かす。

「社長には、結婚前は中国や中東でモデルの仕事をしていたと説明していました。でも、中国語はもちろんのこと、英語も満足に喋れなかった。彼女が掲載された雑誌を見せられたわけではないし、社長以外はみな、本当かなと疑っていました」

 実を言えば、須藤被告は少なくとも2本の“ビデオ”に出演していたのである。

 同業界の関係者に聞くと、

「2本とも、昨年9月に有料動画がネット配信されています。どちらも、駅で声を掛けられ……というパターンのもの。大々的に売り出したわけではなく、あくまでも素人という体裁で出演している。親などにバレたくない女の子とかが、アルバイト感覚で出演するのです」

 前出の会社関係者によれば、

「社長が亡くなる10日ほど前、会社の従業員6人の間で、“早貴さんがビデオに出ている”と話題になり、映像も確認し合っていました。でも、やはり社長には伝えることができなかった。その後、事件が起こって、会社に家宅捜索が入りました。従業員全員のケータイも警察に押収されたのですが、それにはみんな、早貴さんの動画データを入れたままにしていたのです。まったく笑い話ですよ」

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