「ヤクルト・高津監督」2年連続最下位争いでも続投説浮上 不協和音も聞こえてきて

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打線の破壊力は

 熾烈な首位争いを続ける上位とは裏腹に2年続けて中日と最下位争いを展開するヤクルト。今年で2年契約の最終年を迎える高津臣吾監督の去就が注目されている。中日の立浪和義監督は退任を表明したが、高津監督には来年の続投説が浮上しているという。

 ヤクルトは24日時点で、57勝75敗4分。5位の中日とは2.0ゲーム差の最下位だ。昨季も中日と最下位を争い、最終的にゲーム差なしで5位に滑り込んだ。

「高津監督は今季で就任から5年目。1年目は最下位でしたが、2021、22年とセリーグを連覇。21年はオリックスを破って日本一になりました。その後に2年契約を結びましたが、チーム成績は低迷しています」

 と、スポーツ紙デスク。まだペナントレースは続いているが、今シーズンをこう総括する。

「塩見泰隆の故障離脱、山田哲人の不振は大きいですが、長岡秀樹がかなり成長し、5番サンタナは首位打者を争い、3番オスナも好調を維持。4番に本塁打と打点の二冠王をうかがう村上宗隆が座り、打線の破壊力という意味ではかなり大きいですね。まぁ村上は三冠王を取ったときとどうしても比べてしまいがちですが」(同)

一方の投手陣は

「一方の投手陣は開幕前から危ぶまれていた先発、中継ぎ、抑え共に駒不足で整備できないままでした。オープン戦の段階でエースの“ライアン”こと小川泰弘が離脱し、24日現在で2勝5敗。ローテーションは吉村貢司郎、ヤフーレ、サイスニード、高橋奎二といったところで回していますが、なかなか苦しいやりくりが続いてきました」(同)

 先発の後を受ける中継ぎ・抑えについては……。

「清水昇、田口麗斗らここ数年活躍していた投手が精彩を欠き、新戦力が台頭・機能せず、抑えを固定できず、といった状況がシーズン最終盤まで続きました。先発がある程度投げてリードして勝ちパターンの中継ぎ、抑えで勝ち抜くというのが今の野球の主流ですから、それらが整備できていない時点で相当な弱みを抱えていることになります」(同)

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