初期パーティに「僧侶」ではなく「遊び人」を入れるべき理由 「ドラクエ3」リメイク版発売 ファミコン版しか知らない世代と盛り上がりたい「どのパーティがいいか」論争

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変わりゆくゲームバランス

 特にカニタイプの敵はヘタすりゃダメージを1しか与えられない、なんて事態にもなる。そういった時には魔法使いのギラやヒャドがもっとも頼れる攻撃手法になるのだ。ちなみに僧侶はレベル20で遊び人を賢者にするまでそれほど必要はないことは分かった。勇者のホイミと薬草で回復はなんとかなるのだ。そこから先はこうなる。

勇者
盗賊→賢者→武闘家
遊び人→賢者→盗賊
魔法使い→武闘家

 武闘家に転職した魔法使いは基本的にはバイキルトやスクルトをその高速を活かしてかける。遊び人は魔法使いと僧侶の呪文をすべて覚えさせたうえで、MPがその後も増え続ける盗賊にする。盗賊を、賢者を経て武闘家にするのは、武闘家が2人いるとはぐれメタル狩りが非常に有利になるからだ。何しろ会心の一撃が出まくる。ドラクエ3の場合、「素早さ」が守備力にも影響するため、武闘家2人と盗賊1人という組み合わせは強いのである。

 さて、11月14日発売のリメイク版はまもの使いが入っているため、これまたゲームのバランスと転職のあり様が変わってくるだろう。それも実に楽しみである。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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