初登場1位獲得も「三谷幸喜5年ぶりの新作」寄せられる低評価…怪作「ギャラクシー街道」を思い出す声も

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5年ぶりの監督作品

 9月13日から15日の「国内映画ランキング」(興行通信社調べ)によると、長澤まさみ(37)主演で、三谷幸喜氏(63)が脚本・監督の最新作「スオミの話をしよう」が、初日から3日間で動員31万3000人、興収4億3900万円をあげ、初登場1位を獲得。祝日の16日を含む公開4日間の累計成績では、動員43万1000人、興収5億9700万円となった。

 三谷氏にとって「記憶にございません!」(19年)以来5年ぶり、9作目の監督映画となる同作は、長澤演じる著名な詩人の妻・スオミが行方不明となり、詩人の豪邸にスオミの過去を知る元夫たちが集まるミステリー・コメディ。4人の元夫を演じるのは西島秀俊(53)、松坂桃李(35)、遠藤憲一(63)、小林隆(65)。詩人の現夫を坂東彌十郎(68)という豪華なキャスティングだ。

 三谷氏といえば、これまで織田裕二(56)と石黒賢(58)がW主演の「振り返れば奴がいる」(93年)、故・田村正和さん主演の「古畑任三郎」シリーズ(1994年~、いずれもフジテレビ系)、NHK大河ドラマでは、当時SMAPのメンバーだった香取慎吾(47)主演の「新選組!」(04年)、堺雅人(50)主演の「真田丸」(16年)、小栗旬(41)主演の「鎌倉殿の13人」(22年)など数々のヒット作、話題作を手掛けてきた。

 映画監督としては、唐沢寿明(61)主演の「ラヂオの時間」(1997年)でデビュー。3作目となった役所広司(68)主演の「THE 有頂天ホテル」(06年)が興収60.8億円のヒットとなり、「記憶に―」は36.4億円の興収だった。

「スオミ―」はフジテレビが製作に名を連ねていることもあり、「記憶に―」を14日に同局で放送したところ、同日の全番組中、トップの平均視聴率となる8.1%を記録した。まさに数字を持っている脚本家・監督だけに、豪華キャストが名を連ねるのも納得だ。……だが、その裏で、気になる指摘がある。

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