98歳・石井ふく子氏「四つ目のギネス記録」に期待 「世界最高齢者の演出になるのでは」

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 約30年にわたり放送が続いた人気ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)で知られるテレビプロデューサーの石井ふく子氏が、9月1日に98歳の誕生日を迎えた。都内で催された誕生パーティーには、豪華な面々が顔をそろえたという。

「コロナ禍もあって、会は5年ぶりの開催。あいにく当日は台風10号の影響で、出席者は50人ほどとコロナ禍前に比べて少なかったようです。それでも文字通り“スター大集合”という様相でした」

 とはテレビ担当記者。司会を務めたのは、芸歴61年を誇る俳優の井上順(77)で、

「ゲストは旧知の山田洋次監督(93)をはじめ、女優の佐久間良子(85)、三田佳子(82)、音無美紀子(74)、竹下景子(71)、熊谷真実(64)、高島礼子(60)らが顔をそろえました。歌手の坂本冬美(57)の姿もありましたね」

 男性陣も豪華そのもの。

「水谷豊(72)、船越英一郎(64)といったベテランだけでなく、アイドルグループ『嵐』の相葉雅紀(41)、それに上戸彩(39)も駆け付けました。二人は石井氏がプロデュースを担当して昨年に放送された、脚本家・橋田壽賀子さんの追悼ドラマ『ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―』(TBS系)に出演した。石井氏の代表作『渡る世間は~』からは、角野卓造(76)や中田喜子(70)、藤田朋子(59)、そして野村真美(59)という具合」

泉ピン子は姿を見せず

 いずれも石井氏を敬愛する関係者ばかり。が、石井氏の“盟友”とされた橋田氏と、一時は同じ熱海で暮らしていた泉ピン子(77)の姿はなかった。

「泉は石井氏がプロデュースしたドラマの常連で、『渡る世間は~』では主演を務めました。ところが橋田さんが亡くなった令和3年に、泉は自分が主演する朗読劇の会見で橋田さんの死に関して“葬儀は質素だったので費用は35万円”“遺骨は豪華客船に乗って海に散骨”などと発言。それを橋田さんの遺志を継承する橋田文化財団が全面否定し、石井氏も“作り話”と切り捨てていた。以来、石井氏と泉の関係は冷え切っています」

 そんなトラブルの影響か、最近は泉をテレビで見かける機会はめっきり減った印象だ。一方で石井氏は、来年6月に芸人の久本雅美(66)が主演する舞台の演出が決まっているという。

 芸能記者の解説。

「直木賞作家で脚本家の向田邦子が、石井氏の依頼で書き下ろしたテレビドラマ『花嫁』が原作です。昭和52年にTBSの日曜劇場で放送されました」

 夫の七回忌に突然舞い降りた母親への縁談。それに揺れ動く家族の姿を描く本作は以前、石井氏の演出によって舞台化されている。

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