2度のがんを乗り越えて…50歳・原千晶の今 北海道でサンマ400匹「釣りバカ」になっていた

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釣りで「成功体験」

 当時、私は芸能界の仕事もどうしようかと迷っていて、一時的に休んでいるような状況でした。世の中全体がコロナで不安に包まれる中、釣りを通して久しぶりに「成功体験」を積み重ねている感覚があったんです。右も左も分からない状態で、頑張って道具を揃え、実際に釣りに行ってみると、魚が釣れた。そういう小さな成功体験が、自分の中で「やった!」という達成感に繋がっていきました。

 純粋に「やればできるんだ」という感覚を得られたんです。特に達成感を覚える のは、大きな魚を釣った時ですね。1メートル以上のタチウオを釣った時は、本当に異次元の体験でした。そうすると、もっと大きな魚を釣りたい、もっと上手くなりたいという欲が出てきて、さらに釣りにのめり込んでいきました。

 私にとって最大の釣り体験は、昨年、北海道にサンマを釣りに行ったことですね。ここ数年、オホーツクとか北海道の東の沿岸部で、サンマが堤防で釣れるというニュースを見て、「へえ、サンマって釣れるんだ。絶対に釣りたい」と思ったんです。それで昨年、Xを見ていたら、知り合いが「(北海道の漁港で)今、釣れているよ」と教えてくれて、その次の日に飛行機を予約して、一人で北海道へ向かいました。

 1泊2日で、まずは紋別空港まで行って、レンタカーで移動しました。現地の知り合いが丁寧に教えてくれて、一日で400匹ほどのサンマを釣り上げることができました。もう入れ食い状態で、釣りをしている間中、アドレナリンが出っ放しで、よだれが出そうになるくらい夢中になって釣り続けました。

 釣ったサンマは、発泡スチロールのクーラーボックスに詰め込んで、飛行機で東京に持ち帰りました。着いたらすぐに友達に連絡して、お裾分けしました。最近はサンマが高くて手に入りにくくなっているので、 友達もとても喜んでくれました。

 北海道以外にも、同じような感じで色々な場所に行っています。釣りがメインではありますが、釣り以外にもお酒が好きなので飲むのも楽しみにしています。釣りを始めてから、料理への興味もさらに増しました。釣った魚を必ず自分で持ち帰って、自分で捌いて料理するようになったんです。

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