自民党総裁選に敗れて「北海のヒグマ」は“怪死”を遂げた…中川一郎が「最期の食」に選んだ“タンメン”の味
朝日新聞の編集委員・小泉信一さんが様々なジャンルで活躍した人たちの人生の幕引きを前に抱いた諦念、無常観を探る連載「メメント・モリな人たち」。今週は政治家・中川一郎(1925~1983)です。「北海のヒグマ」と呼ばれ、初代の農林水産大臣や科学技術庁長官などを経て、1982年10月の自民党総裁選の予備選に立候補するも落選。翌年、北海道・札幌で自ら命を絶ちました。中央政界での輝かしい経歴は知られていますが、中川の地元・北海道東部の住民の声を紹介しながらその人生に迫ります。...