中国「10歳男児」刺殺事件はなぜ起きたか 背景にあった「ナチュラルな反日意識」と「日本人への社会的報復」

国際 中国

  • ブックマーク

 中国・深センで日本人の10歳男児が刺殺された。日本政府は中国に対し、事実関係の説明を求めるなど、国際問題に発展しかねない事態となっている。なぜ、このような痛ましい事件が起きたのか。中国社会の「反日感情」をつぶさに観察すれば、これは決して偶発的なものではない――。【高口康太/ジャーナリスト】

 中国・広東省深セン市で2024年9月18日、日本人学校に通う10歳の男子児童が登校中に刃物で刺され、死亡する事件が起きた。シンガポール華字紙・聯合早報は現場を目撃した近隣住民の話を報じている。...

つづきを読む