伊藤蘭が語る、昭和のキャンディーズ時代から、令和になって変わったこと・変わらないこと コンサートは「若い方でも絶対に楽しめると思います」
「世界中が“Shining Bright”になってほしい」、新曲への強い想い
ここからは、今年8月にリリースされた初のCDシングル「風にのって~Over the Moon」について語ってもらおう。本作は、都会的なのにどこかファンタジックな要素もある、軽やかな楽曲だ。
「前年に発表した『Shibuya Sta. Drivin’ Night』(Spotify第3位)からの流れで、同じ安部純さんに書いていただきました。この歌は、澄んだ空気感がありますよね。前年にエッセイ集を出したのですが、そのタイトルを決める際、“Over the Moon”という言葉がとても素敵だと思ったんです。この言葉には、ワクワクした時に、月を超えちゃうくらい楽しい、というイメージがあるらしくて、そのいう瞬間が人生にいっぱいあるといいなと思っていたんです。だから、新曲もそのイメージでお願いしたところ、こんな素晴らしい曲を作ってくださいました」
確かに、夜の街をやわらかな風がすり抜けていくようなイメージで、聴いていると気持ちも軽くなりそうだ。
「今の世の中は、悲しいことがありすぎるくらいの状況ですが、世界中が“Shining Bright”になってほしいという願いを込めて歌いました」
カップリング曲の「大人は泣かない」も、泣いたり笑ったりする素直な感情をいつまでも大切にしよう、と明るく励ましてくれるミディアム・チューンだ。
「『大人は泣かない』は、“オトナカワイイ”って感じですよね。 ♪空の青さにも泣きそうなら 幸せなんでしょう♪ なんて歌詞にもじーんと来ちゃいます」
なお、初回出荷分に封入されている、銀色で“Ran Ito”と書かれたステッカーは、“可愛いので、スマホやパソコンに貼ってもらえたら”とのこと。
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