日本のテレビが“マイナーリーグ化”…「極悪女王」主演「ゆりやん」の“渡米宣言”にTVマンが震撼しているワケ

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「夢の舞台」陥落

 ひと言でいうと、タレントとテレビの関係が「もはやウィンウィンではなくなりつつあるのでは……」と感じたのだという。

「たとえば昨年のM-1グランプリで優勝したお笑いコンビ『令和ロマン』は“ギャラの安さ”や“テレビは好きだけど、上の世代のものだと思っている”との認識から、『テレビに出ない』宣言をして話題を集めました。要は“知名度を得る手段”としてテレビはいまも有効だけど、名前を売った後はもっと稼げるYouTubeやより華やかなステージに移るのが、選択肢の一つとしてフツーに存在する現実を突き付けられた」(同)

 その衝撃は大きく、テレビに出続けることが「成功への最適解」でなくなりつつある状況を前に、テレビマンの多くが複雑な感情を抱き始めているという。

「Netflixで世界に顔を売り、本場・アメリカで勝負する――。ゆりやんさんの軌跡は、『日本のテレビのマイナーリーグ化を加速させる』と不安視する声が業界内では上がっている。もちろん彼女の活躍に期待する関係者が大半ですが、一抹の寂しさはどうしても拭えません」(同)

 かつての「輝き」と「魅力」を失わせたのは誰か。それを考えることから、テレビの「復権」は始まるのかもしれない。

デイリー新潮編集部

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