斎藤知事はなぜ親族から絶縁された? 「お年玉を渡したが…」「官僚になって変わってしまった」

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部下が計1万円の自腹を切ることに

 その後、週刊新潮の取材で明らかになったのが、「とらふぐ事件」である。さる県関係者の話。

 この事件の発端は今年2月。青森県知事がリンゴを携えて兵庫県を表敬訪問した際、斎藤知事は兵庫県の特産品「淡路島3年とらふぐ」で返礼したが、これが農林水産部の職員たちの自腹で賄われていた問題である。

 農林水産部長は斎藤知事から「淡路島3年とらふぐ」を用意しろと指示されたが、農林水産部では高額な特産品を公費で購入するのは難しく、部下は悩んだ末に、知事直轄の総務部秘書課に相談を持ちかけたという。ところが、突っぱねられてしまったのだ。

 結果として、部内の課長以上の職員たちが積み立てていた親睦会費を取り崩す羽目になり、「秘書課から予算の確保を断られ、部内の約20人で計1万円ほどの自腹を切ってしまった」(農林水産部の関係者)という。

「あちらからの一方攻撃」

 次々と疑惑が噴出する中、続投の意志を崩さない斎藤氏を身内はどう見ているのだろうか。実の両親はマスコミに取材拒否を貫いている。そこで、ある親族を訪ねた。

――斎藤知事について。

「世間をお騒がせしてしまい、大変申し訳ございませんが、うちは知事選(2021年7月)の1年前からお付き合いをしていないんです」

――トラブルがあったのか。

「そうですね。寝耳に水のようなことがあり、もう一切お付き合いをしておりません。ご近所にも知り合いにも、あの子の親戚だということは伏せています」

 関係者の間では、斎藤知事の祖父の遺産を巡って、トラブルがあったといわれている。

――彼が幼い頃はお付き合いはあったのですか。

「はい。小さい頃から応援をしていて、お正月やお盆などの節目ごとに親しく仲良くやってきたのに、なぜ、ということがございまして……」

――トラブルは斎藤知事本人か、彼の両親か、どちらによるものですか。

「両方ですね」

――相続でもめたのですか。

「もめたも何も、あちらからの一方的攻撃。こちらは“ワァッ”という感じです」

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