小泉進次郎「レジ袋有料化」への恨みは総裁選に影響するか 削減できるゴミはごくわずか
目下、自民党総裁選の最有力候補とされている小泉進次郎氏の政治家としての実績は何か。
「セクシー」といった発言を除き、多くの国民に多大な影響を与えたものとして挙げられるのは、何といっても環境大臣時代の「レジ袋有料化」だろう。従順な国民性ゆえに、その方針はあっという間に広まり、レジで「袋は有料になりますがいかがいたしますか?」と聞かれることが当り前になってしまった。
しかしながら、これが環境にどのような影響を与えたのか、どういう効果があったのかはさっぱり分からない方が多いのではないだろうか。
進次郎氏の話法を借りれば、
「レジ袋有料化ということは、レジ袋はタダじゃなくなったということ」
といった程度の認識が定着しただけ、というあたりが現実ではなかろうか。これによって不便が増した恨みを忘れないという向きも少なくない。
もっとも、こうなることは彼がこの方針を打ち出した時から分かっていたことである。
以下でご紹介するのは「週刊新潮」2020年7月16日号掲載の記事。この問題および小泉氏の本質がわかるテキストだ。(日付や年齢、肩書などは当時のまま)
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【写真】「わぁ、こんなにきれいな人がこの世にいるのか!」 進次郎氏の対抗馬・石破氏は慶大時代、妻・佳子さんにひとめぼれしたという
今月(2020年7月)1日からスタートしたレジ袋の有料化は、海洋汚染や温暖化を防ぐために“プラごみ”を削減することを目的としている。旗振り役を務めるのは近頃、カゲの薄い小泉環境相である。
政治部記者によると、
「滝川クリステルとの結婚に、38歳での初入閣、年始の第1子誕生とニュースには事欠かないのに、永田町での存在感はほぼ皆無。最近の話題といえば、ごみ収集作業員に向けて、ごみ袋に感謝のメッセージを書き込もうと提案して失笑を買ったことくらいです」
そんな小泉氏にとっての急務は、環境相として実績を残すこと。とりわけ、
「レジ袋規制のPRにはかなり熱心です。もっとも、小泉さんが“打倒『パプリカ』”を掲げたキャンペーンソングは『幸せなら手をたたこう』の替え歌で“レジ袋はいりません”と歌い上げる幼稚園児向けのシロモノでしたが」(同)
今回のレジ袋規制に先立ち、昨年末に霞が関のコンビニを視察に訪れた小泉氏。2016年の熊本地震の被災地で使われたブルーシート製のマイバッグを持参するなど、やはりイメージ戦略には余念がなかった。
しかし、「一般社団法人プラスチック循環利用協会」の担当者によると、
「日本国内の廃プラスチックの排出量は年間891万トン。そのうちペットボトルやコンビニ弁当の容器などを合計すると423万トンで47・4%を占めます。一方、レジ袋は20万トンです」
つまり、日本からレジ袋が消えても、削減できるのはプラごみ全体のわずか2%に過ぎないのだ。
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