滝川クリステル側は「突き放すようなコメント」を… 小泉進次郎氏が総裁選で苦戦する理由 「後見人・菅前首相の健康問題も」

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“本来の姿”を隠すため?

 候補者が乱立する自民党総裁選の「本命」、小泉進次郎元環境相(43)がついに出馬会見を行った。さっそうたる立ち居振る舞いと歯切れの良い弁舌はいつも通りだったが、その背景でPR会社はどのような戦略を練っていたのか。多くの国民が注視した出馬会見の全舞台裏。【前後編の後編】

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 前編【「一生懸命説明しても、何も理解してもらえない」 小泉進次郎氏の決定的な“理解力不足”…共に仕事をした人物が証言】では、会見が高評価となった進次郎氏について、「政治家としての資質に問題を抱えている」という関係者の証言を紹介した。

 今回の総裁選、進次郎氏をPR会社やPRの専門家が全面バックアップしているのは、そうした“本来の姿”を隠すためだろうか。

 小泉陣営の関係者が明かす。

「陣営にはメディア対応をしているメディア班というものがあり、そこに『アンティル』社というPR会社が入ってくれています。出馬会見のロジ(管理・運営)もこの会社が担っています。SNSのデザインなどは別の会社に頼んでいて、その他にも民間の方が結構参加してくれています」

 東京・港区にある「アンティル」社とは以前から付き合いがあるようで、進次郎氏の政治資金管理団体「泉進会」の政治資金収支報告書を確認すると、令和3年に「SNS運用サポート」の名目で約300万円が同社に支払われている。

「1億円から1億5000万円ほどはかけている」

「他の陣営と比べて、進次郎陣営のPR部隊は段違いです。出馬会見を見ても、スマートかつ効果的に陣容を配置していることが見て取れます。会見で踏み込んだ発言をする際の打ち出し方がうまかったのは、PR会社がアドバイスをしているからでしょう」

 そう話すのは、選挙プランナーの藤川晋之助氏だ。

「進次郎陣営はPRやパンフレットに1億円から1億5000万円ほどはかけているのではないでしょうか。他の陣営はそれほどお金をかけられません。やはり小泉家の資金力のなせるわざだと思います」

 PR会社で働いていたこともある元読売新聞記者の新田哲史氏はこう語る。

「会見での映り方、服装、カラーなどはPRの担当者が提案します。小泉進次郎という商品を消費者である国民にどのようにして受け入れてもらうか。そういった観点で打ち出し方を決めていきます。また、ストーリーを考える。石破茂氏が強く、高市早苗氏も追い上げてきている。その中でどうやって進次郎氏が勝ち抜き、どのような世界観、ビジョンで首相になるのか。そのストーリーを作るのです」

 会見で訴えた政策の内容については、

「あれだけたくさんの政策があると、PR担当だけでは難しい。スピーチの草案は陣営の国会議員やシンパの官僚などが書いているのでしょう」(同)

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