「進次郎」と「石破」、自民党総裁選有力候補2人の決定的な差とは

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決選投票に残りそうな2人

 自民党総裁選が12日告示され、過去最多の9人が立候補した。過去最長の選挙戦を経て27日の投開票を待つことになる。事前の世論調査では各メディアに共通して小泉進次郎元環境相と石破茂元幹事長の人気が突出し、2人が決選投票に残る可能性が高いとみられてきた。ここに来て、高市早苗経済安保相が上位をうかがい、三つ巴の様相を呈しているとの情勢も伝えられるが、有力候補とされる「小泉・石破」の2人の間には決定的な差がある、と政治部デスクは見ているようだ。それは一体――。

 自民党総裁選は国会議員1人1票の国会議員票367と全国の党員・党友による投票で配分が決まる党員票367とを合わせた計734票で争われる。

 いずれの候補も1回目の投票で過半数を得ることができなかった場合、上位2名による決選投票が行われる。決選投票では、国会議員が1人1票で再投票することに加え、各都道府県連にも1票が割り振られる。各都道府県連票は、上位2名のうち党員票の得票が多い候補が獲得することになっている。

党員票のカラクリ

 今回は1回目の投票でどの候補も過半数を得ることができず、決選投票が行われる公算が高い。もしそうなれば自民党の歴史の中で5回目となる。

「今回はなかなか読めないところが多いので、あまり触れたくないのですが(笑)、最終的に1回目の投票で1位・小泉進次郎氏、2位・石破茂氏となって、2人が決選投票に進み、小泉氏が勝利するのではないかと見ています。一部の調査で石破氏が党員票をより多く獲得して1回目の投票で石破氏が1位になるのではないか、あるいは高市氏が2番手以内に食い込んでくるのではないかとの見方もありますが」

 と、政治部デスク。

「党員票の調査は主として名簿に依拠しています。ただ、名簿に載っている情報と最新の状況とはかなり違うことも少なくありません。例えば名簿に掲載されている方が実際には亡くなられているといったようなことです。加えて死去した人の家族などがその後を引き継いでいないこともある。そういった事例が都市部より地方の方で高い傾向にあるとされ、そうなると地方での支持が高い石破氏の人気は少し差し引いて見た方がよいということにもなるわけです」(同)

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