不安高まる“ミネラルウォーター”のPFAS汚染…「エビアン」「クリスタルガイザー」「ペリエ」海外ブランドに対応を質すと
ペットボトルの国産ミネラルウォーターからもPFAS(ピーファス)が検出されたことが大きな話題となった。一方、エビアンやクリスタルガイザー、ペリエなど、日本でも流通している「外国産ミネラルウォーター」の安全性はいかがなものなのか。各ブランドに対応を尋ねてみると――。
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PFAS(ピーファス)とは、1万種以上あるとされる有機フッ素化合物の総称で、自然界にはほとんど存在せず分解されにくい性質のため「永遠の化学物質」とも呼ばれている。
一度でも体内に入れば臓器などに蓄積し、排出するには約40年もの時間がかかるという試算もある中、腎臓がんをはじめ、脂質異常症や免疫不全、胎児・乳児の発育低下など、様々な健康リスクが指摘されているのだ。
中でも、PFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)と呼ばれる2つの化学物質は特に有害性が高いとされ、国際条約の規制対象で、日本でも輸入や製造が禁止となっている。
そんな“問題物質”が、全国の水道水から検出されていることが大きな話題になっているわけだが、そのリスクは、ペットボトルで販売されるミネラルウォーターにも及んでいたという。
朝日、読売の両新聞が、「神戸市で製造されたペットボトルのミネラルウォーターからPFASが高濃度で検出されていた」と相次いで報道。しかし「今年1月には汚染は改善された」として、同市は商品名や製造業者を非公開としているため、消費者の間では不安が高まっているのが現状だ。
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