なぜ世間は秋篠宮家をバッシングせずにはいられないのか 秋篠宮さまと親交の深いジャーナリストが近況をレポート

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研究者たちと交流

 8月25日には、京都市左京区の国立京都国際会館で行われた「国際昆虫学会議」の開会式に秋篠宮ご夫妻が出席。悠仁さまは、皇居のトンボの生態についてこの国際会議でポスター発表を行う研究グループに参加しており、主催者側からの招待を受けて私的に来場した。開会式後にご一家は、国内外の昆虫学者らから研究内容について説明を受けるなど、研究者たちと交流を深めた。

 宮中祭祀でいえば7月24日、「後宇多天皇七百年式年祭の儀」が宮中三殿の皇霊殿で営まれ、伝統的な装束姿の天皇陛下と秋篠宮さま、そして紀子さまが拝礼。明治天皇の命日にあたる7月30日には、同じく皇霊殿で「明治天皇例祭の儀」が行われ、陛下と秋篠宮ご夫妻が拝礼している。

“逆風”でも慌しく

 このように充実した状況にあっても、

「早く“逆風”が止んでほしいですね」

 宮内庁関係者は、苦しい胸中を私にこう吐露する。ネットなどでは相変わらず、秋篠宮ご一家に対するバッシングとも言うべき、厳しい批判の声が見受けられる。それでも、前述のように慌ただしく活動をこなす日々が続いており、ご一家の動静に詳しい知人によれば、この夏も、

「特段、お変わりはございません。両殿下のお気持ちを拝察すれば『一部の人たちによる批判などに関わっている時間はない』といったところでしょうか」

 一時は体調不良が伝えられた紀子さまも、自身の体を気遣いながら公的な仕事や祭祀など、熱心に取り組んでいるといい、

「『この暑さの中、そんなに忙し過ぎて大丈夫ですか?』と、周囲が心配するほどの頑張りようだと聞いています」

 この知人はそう続けるのだが……。

「ご両親が結果的に“あの結婚”を止められなかったことへの世間の不満は、少なからず残っています。それまでは順調に歩んで来られたご一家だっただけに、国民の失望も大きかったように感じられます」

 別の宮内庁関係者がそう指摘する通り、小室眞子さんの結婚騒動が、秋篠宮家批判の主因であるとの見方は、私の周囲でも根強くある。結婚後に日本を離れた眞子さん夫妻は、現在も米国で暮らしている。夫の圭さんは弁護士として活躍中だというものの、

「秋篠宮さまも紀子さまも、眞子さんたちのことをどの程度、把握しているのか疑問です。特別、用事がなければ連絡を取り合っているとも思えません」

秋篠宮家批判の背景

 秋篠宮ご一家の事情を知る関係者は、私にこう明かした。一方、いずれ訪れるであろう佳子さまの結婚は、国民の関心事の一つに違いない。最近もメディアでは「お相手」についてしばしば取り上げられているのだが、

「今のところ、結婚に向けての目立った動きはないようです」

 と、宮内庁OBは耳打ちしながら言葉をつないだ。

「ご両親からすれば、眞子さんの時のような騒ぎを二度と繰り返したくはない。従って、より慎重にならざるを得ないでしょうね」

 いまだにくすぶり続ける秋篠宮家批判。その背景について、ある皇室関係者はこのように分析する。

「シーソーと同じように、秋篠宮ご一家の評判が下がったことで、その分、天皇ご一家に対する国民の期待が増えた。それもあって現在、皇后さまや長女の愛子さまの人気が高まっている部分もあるでしょう」

 続けて、

「『適応障害』と診断され、回復の途上にある皇后さまは依然、体調に波がある状態です。コロナ禍がようやく落ち着き、『令和皇室』もやっと本格的に動き出したばかり。天皇、皇后両陛下の“真価”が問われるのはこれからではないでしょうか」

 そう付言するのだった。

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