なぜ世間は秋篠宮家をバッシングせずにはいられないのか 秋篠宮さまと親交の深いジャーナリストが近況をレポート

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「東大ありき」ではない?

 その悠仁さまの進路が目下、大いに注目を集めている。現在、東大をはじめいくつかの大学名が取り沙汰されているのだが、前述した秋篠宮さまの“願望”も踏まえて察するに、私は「最初から東大ありき」ではないような気がしている。実際に秋篠宮ご夫妻と親しい人物に尋ねたところ、

「国内を見渡しただけでも、特色のある素晴らしい大学がたくさんあります。あるいは、海外の大学にまで視野を広げて進路を選択されるのではないでしょうか」

 と、私の見立てを補ってくれた。また今年3月、宮内庁皇嗣職は悠仁さまの進路などに関し、以下のように発表している。

〈ご自身が非常に関心をおもちのものの一つが自然誌で、昆虫などやそれらの生息環境の観察や調査をされたり、書物を調べられたり、専門家の話をきかれたりしながら、フィールドワークを行ってこられました。(略)ご自身が探求されたいことを更に学び、幅広い視野を身に付けることを目指し、ご関心のある分野を学ぶことができる大学への入学を目標に、熱心に勉学に励まれているようにお見受けいたします〉

“良き相談相手”

 とはいえ、キーワードである「自然誌」は漠然としていて捉えどころがない。ある自然科学系の研究者によれば、

「私はむしろ『幅広い視野を身に付けることを目指し』という箇所に着目しています。大学では専門分野にとらわれず、幅広く教養、学問を身に付けよう、そしてご両親も身に付けさせようとなさっているはずです」

 昨年の11月27日、58歳の誕生日を前にした記者会見で、秋篠宮さまはこうも述べていた。

〈本人が何をしたいかということがやはり1番大事なのだと思います。そういうことができるような場所に行ってくれたらいいのではないか〉

 もちろん、最終的には悠仁さま本人が学びたい大学を決めることになる。しかしその前に、学問の大先輩でもある秋篠宮さまという“良き相談相手”の意見を聴く機会があるはずで、その考えは十分、尊重されるだろう。

3年連続で出席

 ところで同じ会見で、佳子さまの活動について尋ねられた秋篠宮さまは、次のように話していた。

〈いろいろなところから声を掛けていただいているわけですし、それぞれの、主催している人たちにとっては大変大事な催しが多いわけですね。ですので、引き続き一つ一つ、声を掛けていただいた仕事に対して真摯に取り組んでいってもらいたいと思っております〉

 佳子さまは7月25日には静岡県御殿場市で開かれた「全日本高校馬術競技大会」開会式に出席、県立静岡がんセンターも訪問し、子供のがん患者たちと交流。また8月10日からキャンプ生活を通して障碍者への理解を深める「日本アグーナリー」参加のため福島県を訪問した。

 むろん佳子さまに限らず、ご一家は現在、目の前にある仕事と真摯に向き合っている。猛暑の最中の7月31日、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは、岐阜市で開かれた全国高等学校総合文化祭(総文祭)総合開会式に出席した。“文化部のインターハイ”と呼ばれるこの催しに悠仁さまは、高校1年生の時から3年連続で出席している。

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