「資産の半分は投資に」元乃木坂46のプロ雀士「中田花奈」が明かす意外な「ポートフォリオの全貌」

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 麻雀カフェ「chun.」を経営しながら、プロ雀士として「Mリーグ」でも活躍するタレントで元乃木坂46の中田花奈氏(30)は、実は投資家としての一面も持ち、「バフェットの投資術」に関する共著も上梓している。そんな“勝負師”が、アイドル時代から築き上げてきた独自の投資スタイルを明かす――。(中田花奈/プロ雀士、タレント、経営者)

(全2回の第1回)

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 アイドルとして活動していた21歳の頃、株主優待欲しさに、ファーストフード店の株を買ってみたのが投資を始めたきっかけです。綴りになった「引換券」をもらえてすごく嬉しかったのを今でも覚えています。優待券で家族とカラオケに行ったこともありましたね。株主優待のおかげで、投資を身近に感じることができたと思っています。

 とはいえ投資はリスクが付きまとうものですから、金融機関に勤めていた父の影響もあって、「なくなっても勉強代」と割り切れる範囲内でやっていました。あれから丸9年。気づけば今は、資産全体の半分ほどが投資用の口座に入っている状態です。余剰資金で、というベースの考え方は変わらないつもりでしたが、言われてみると本当に「資産の半分」がなくなったら大変なショックですね……。

「短期でコツコツ、その利益を積み立てに」

 でもその分、リスクの分散は強く意識したポートフォリオを組んでいるつもりです。

 まず、私の投資対象の中心は、「株」です。少額からできるということで、物は試しにとクラウドファンディング型の不動産投資にも投じているものの、それは全体の1割くらい。残りの9割はすべて株式投資です。仮想通貨にも手を出しましたが、どう勉強したらいいかよくわからず、やめてしまいました。自分で調べて納得感のあるものに投資したいという思いから、次第に国内株中心のポートフォリオになっていきましたね。

 そんな私の株取引における基本スタンスは、「短期取引でコツコツ稼ぎ、その利益分を積み立て投資に回す」というもの。

 ですから、普段はデイトレードに近い形で、小まめにチャートをチェックする日々です。収録の合間など、隙間時間が多かったアイドル時代の名残もあるかもしれませんが、スマホ画面上の作業だけで“不労所得”が増えていく感じが好きなんですよね。今はスマホアプリが便利で、取引の予約設定をしておけば、忙しい日でも問題なし。基本的には上がり下がりの予測ですから、専門知識のない私でも十分戦えていると感じます。「先を読む」という意味では、麻雀にも通じているような、いないような……。

 でも、大きな勝負はせず、少額でいいから毎日利益を上げることを意識しています。たとえ1日の利益が500円だって、1年続けば大きな額になる。同じ利回りでも、運用額自体が増えれば、1日の利益も増えてくる。欲張ることなく、とにかく1日をプラスで終えることでコツコツと稼ぐスタイルが、私には合っているみたいです。

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