「後期高齢者」という酷い呼び名 “レッテル張り”が日本の健康長寿を阻んでいる

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前向きな気持ちを失う

「後期高齢者」という呼び名に抵抗を示す声を、よく耳にする。これは2008年に、後期高齢者医療制度が導入されたのにともない、もちいられるようになった用語で、周知のように満75歳以上の高齢者を指す。自分がその年齢に該当しないうちはいいが、いったん「後期高齢者」の仲間入りをすると、自分の人生が終末期に入ったような気になり、前向きでいられなくなる、元気を失う、積極的に外出する気力が失せる、などというのである。

「後期高齢者」という言葉によって、前向きな姿勢や元気を失う人がいるという現実は、かなり深刻に受け止めるべきことなのではないだろうか。...

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