「妻子を奪われてから9年、生きる意味が見出せません…」熊谷6人殺害事件、遺族が語る“理不尽すぎる現実” 犯人のペルー国籍男性は死刑回避で服役中

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 何のために生きているのか――。

 そんな哲学的な問いについて、埼玉県熊谷市在住の会社員、加藤裕希さん(51)はここ数年間、頭を悩ませてきた。

「生きていく意味って何なんだろうなって。何のために自分がいるんだろうとか、そもそも生きている実感もあんまりないです。この先、生きていても苦しいだけなのかな。もう叶わないけど、3人がこの世に帰ってくることでしか、生きる意味は見出せないのかなと思います」

 2015年9月16日、加藤さんの妻、美和子さん(当時41)、長女の美咲さん(同10)、次女の春花さん(同7)が自宅で刺し殺された熊谷6人殺害事件の発生からきょうで9年。...

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