「私は被害者」 “パワハラ退任”の順天堂大陸上部の澤木監督が放った衝撃の一言 「退任後も堂々と指導している」

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堂々と練習に参加

 大学関係者や指導陣が驚かされたのは、集会の直後のことだった。部員が練習に励む競技場に、なんと先ほど勇退を宣言したはずの澤木氏が姿を現したではないか。しかもいつも通りキャンピングチェアに腰かけ、堂々と指導を行っている。 

 ある部員が嘆く。

「中には、あきれて笑い出す部員もいました。つど澤木さんの周りに集まってみんなで指示を仰いだり、以前と何も変わりません」

 先の学内関係者いわく、

「長門(俊介)駅伝監督や教員が、“さすがに退任あいさつをしたばかりでそれは……”と止めはしたようです。しかし澤木氏は“見学だ!”と言って聞かず、制止を振り切った」

 長門駅伝監督も、同部でコーチを務める初代「山の神」今井正人氏も澤木氏の教え子。逆らうことなどできるはずもない。

「7日には順大で、他校も参加する競技会が開かれました。そこにも現れたので、辞めるつもりはないんだろうと関係者は諦めています。大学上層部も頭を悩ませているようです」(同)

「私は被害者」

 名門の“襷(たすき)”を手放そうとしない澤木氏の真意を問うべく、本人の携帯を鳴らした。すると開口一番、冒頭のせりふを吐いて「すごみ」を出しつつ、質問に答えたのだった。

――指導を続けている?

「確かに4日は止められたけど、見るだけならいいだろう。あくまで“見学”。誰から聞いてるの、全く」

――部員に何か指示していたと聞いているが。

「そりゃ感想ぐらいは言うかもしれない。7日も、あいさつに来た他校の監督と話したり、それぐらいだろうが。それが悪いのか」

――過去に暴行があったとも。

「そんなこと一切してない。こっちの心情も理解してもらわなきゃ、やるせない。私は被害者だよ」

 順大文書・広報課に問うと、

「学生が安全かつ健全な環境でスポーツに取り組めるよう、努めてまいります」

 このまま生涯現役、“迷”将として「完走」するおつもりだろうか。

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週刊新潮 2024年9月19日号掲載

ワイド特集「危機一髪」より

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