「好きなだけ食べて、お酒も飲むのに5キロ減少」 有名女医が実践する、続けられる「キャベツ健康法」

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おなかの中で菌を飼う

 ここまで酢キャベツと乳酸発酵キャベツをご紹介したのは、おなかの中で菌を飼うというイメージで作ってもらいたいからです。酢やキャベツ、乳酸菌は腸内細菌の餌になる。人間の免疫細胞の大半は腸にあるといわれていますので、おなかの菌を育てて腸内環境を良くすることで免疫力が高まります。

 もちろん、酢キャベツや乳酸発酵キャベツだけがキャベツ食ということではありません。キャベツを使った料理はたくさんあって居酒屋の突き出しみたいに塩昆布とあえたものや、ツナと塩もみしたキャベツを合わせたものも簡単でいい。キャベツのみそ汁も手軽に作れるし、湯通ししてごま油と塩をかけてナムルにするのもおいしい。大事なのは毎日のように食べること。飽きが来ないようにすることです。

 逆にキャベツ食に慣れた私などは、キャベツなしの食生活が続くと物足りなくなってきます。

「キャベツが苦手」でも大丈夫

 実は数カ月前、家族でグアムに行ったのです。向こうは何かといえば肉。ちょっと小腹を満たそうとしたらハンバーガーという食生活です。そんな調子でたった3泊4日の旅行でしたが、それまで良かったおなかの調子が狂ってしまいました。肉やパンばかりの生活が息苦しくなってしまうのです。私にはキャベツ食がいちばん合っていると再認識させられました。

 最後に、「私はキャベツが苦手」という方にお伝えしたいことがあります。キャベツはアブラナ科の植物で、仲間の植物がたくさんあります。ブロッコリー、菜の花、芽キャベツなどです。実はこれらの野菜でもキャベツと同じ効果が期待できる。

 特別なサプリを飲まなくても身近な工夫で健康は得られます。キャベツが好きな方もそうでない方も、ぜひとも試してください。

石原新菜(いしはらにいな)
イシハラクリニック副院長。内科医。父・石原結實医師と共に、漢方医学、自然療法、食事療法などを用いた治療に従事。「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京系)にレギュラー出演し、『病気にならない蒸しショウガ健康法』、『おいしくて体に効くお酢レシピ』など著書は70冊を超える。2児の母。

週刊新潮 2024年9月12日号掲載

特別読物「ごはんの代わりに… 有名女医が実践する『キャベツ健康法』」より

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