美し過ぎる第1回世界陸上やり投げ女王「ティーナ・リラク」 “運命の6投目”で魅せた「大逆転劇」をプレイバック(小林信也)

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 忘れられない女性アスリートがいる。1983年夏、ヘルシンキで開かれた第1回世界陸上。劇的な大逆転でやり投げの初代女王となった地元フィンランドのティーナ・リラクだ。

 181センチ、72キロ。投てき選手といえばやや肥満体を連想する私の目の前に現れたのは、むしろ細身にさえ感じる、均整の取れたスタイル。金髪が印象的な、美しく若い北欧女性だった。目元は涼しく、やはりフィンランド・ヘルシンキ生まれのトーべ・ヤンソンの名作「ムーミン」に出てくるミムラねえさんにも似た感じの穏やかな雰囲気さえある。...

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