「電線音頭」に「小松の親分さん」で一世風靡 植木等を“オヤジさん”と呼んだ「小松政夫」唯一無二のコメディアン人生
頭を叩かれると「痛ぇーな、痛ぇーな、痛ぇーな」。いじけるとポケットからカエルを取り出して遊ぶものの、みんなで「♪ズンズンズンズンズンズンズン…小松の親分さん」と盛り上げれば瞬時に元どおり……。いまも目に浮かぶ名物ギャグの数々。朝日新聞の編集委員・小泉信一さんが様々なジャンルで活躍した人たちの人生の幕引きを前に抱いた諦念、無常観を探る連載「メメント・モリな人たち」。今週は小松政夫さん(1942~2020)です。稀代の喜劇人はどんな人生を送ったのでしょうか。...