本命「進次郎」“失速”懸念に「石破」「高市」が上昇機運 最新“極秘データ”に見る「総裁選」異変
上川陽子外相(71)の出馬表明によって9人が乱立する前代未聞の“大混戦”となった自民党総裁選。しかし、その裏側では決選投票も睨み、すでに熾烈な駆け引きや議員「引き抜き」の動きが活発化――。「固い」と見られていた順位レースにも影響を与え始めているという。
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加藤勝信・元官房長官(68)に続き、上川外相も名乗りを上げたことで、総裁選は当初、予想されたメンツがほぼ出揃う形になった。一方でこの間、“各候補者を支援する議員は誰か?”――その「勢力図」を調査したデータが党内に複数出回り、話題を呼んでいる。自民党関係者が言う。
「正式な党調査ではないものの、自民党関係者が関与して作成したデータと聞いている。どこまで現状を正確に映し出したものかについては評価が分かれるが、党内情勢をそれなりに反映しているのは間違いない。数字は随時、更新されており、12日の告示日を過ぎても調査は継続されると聞いている」
デイリー新潮が入手した同データは2つあり、どちらも9月に入ってからの情勢を調査したものという。まず9月2日頃に出回ったとされる調査データで、支援議員の数でトップに立つのは“コバホーク”こと小林鷹之議員(49)で36人。次点が岸田派という“支持母体”を持つ林芳正・官房長官(63)の24人。続いて「本命」小泉進次郎・元環境相(43)20人、石破茂・元幹事長(67)18人、河野太郎・デジタル相(61)16人、高市早苗・経済安全保障相(63)15人、上川外相14人……といった具合だ。
興味深いのは「9月10日」時点と記された、より最新の調査では数字に変化が見られる点だ。
分かれる「党員評価」
同調査でも、支援議員数トップは小林氏35人。以下、林氏26人、進次郎氏26人、石破氏24人、高市氏22人、河野氏17人、上川氏15人となっている。なかでも議員数を着実に上積みしているかに見える「石破」「進次郎」「高市」の3名に注目が集まっているという。
「党員票に関していえば、西日本を中心に石破氏が優勢に支持を伸ばしているとの報告が上がってきている。もともと統一教会や裏金問題などに接し、自民党員の間でも党への不信や不満が高まり、各県連に対する突き上げも激しくなっていた。そんななか、党中枢から距離を置いていたことが功を奏し、各スキャンダルの渦中に身を置くことのなかった石破氏への期待が高まっているという。世間的に注目を浴びる進次郎に関しては『総理は時期尚早』や『彼が総理になれば(後ろ盾の菅義偉・前総理など)“長老支配”の継続を意味し、結局、自民党は変わらない』など、党員の間からは否定的な意見が少なくないと聞いている」(同)
実際、一時は“ブッちぎりの独走”も予想された進次郎氏だが、当初の熱狂はやや収まりつつあると話すのは民放キー局記者だ。
「進次郎氏が9月7日に東京・銀座で行った街頭演説には“5000人超”とされる聴衆が詰めかけ、人気の高さを見せつけましたが、集まった人たちに感想を聞いていくと『演説の内容が具体性に欠け、聞いてて物足りない』といった失望の声が少なくありませんでした」
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