阪神・岡田監督が激怒! 「台風でも甲子園だけ試合強行」決めたのは誰だ

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「台風の雨やろ? 3試合中止にしてるところもあるのに、オマエ……」

 今月1日、甲子園球場で行われた2位巨人との対戦で、3位阪神は7回降雨コールド負け。試合後、岡田彰布監督は怒りをあらわにした。

中止を決めたのはNPB

 台風10号の影響により、セ・リーグでは8月30日の甲子園での阪神対巨人戦と、同日からのバンテリンドームでの中日対DeNA3連戦などが中止となった。岡田監督の言う「3試合中止」はバンテリンのことだ。

 屋根のない甲子園の中止が1日だけなのに、屋根付きのバンテリンは3日も? たしかにおかしい。

 一般的に、降雨中止は主催球団が判断する。だったら自ら中止にすればよかったのに、と思うのだが、スポーツ紙記者によると、

「各球団が勝手に中止を決めると代替試合の調整がつかなくなるため、シーズン終盤はNPB(日本野球機構)に管轄が移行します。今季は8月26日からNPBに移行していました」

 つまりこれらの中止決定は全てNPBが行っていた。ということは、岡田監督は試合を強行したNPBに怒ったのだろうか。

試合強行を進言したのは……

 そのNPBに問い合わせると、「中止を決めたのは私」と認める杵渕和秀セ・リーグ統括が取材に応じた。

「たしかに条文上は機構が判断することになっていますが、実際には主催球団のご意見を聞き、最大限に尊重しています。私どもは東京の事務所詰め。現地からの情報の方が正確ですから」

 まず、バンテリンの3連戦中止の決定は、

「台風が迷走し、進路が定かでない。新幹線など中京地区の交通も止まっていました。ドームなので試合はできますが、お客様の安全を考えたら中止やむなしと判断。中日球団からも同様のご意見をいただきました」

 一方の甲子園はどうか。

「一時は“2日間中止”との案も出ました。でも当時、兵庫県だけ雲がポッカリ空いていた。電車も止まっていないという。阪神球団から『できると思います』とのご意見をいただき、30日のみの中止としました」

 何のことはない。阪神自身が強行を進言したのだ。

 先の記者は、

「代替試合調整のネックとなるCSファーストステージ進出の可能性が高い巨人、阪神の試合だから早めに消化させたかったのでは?」

 と推理するが、NPBは、

「順位未確定段階で、そのような観点で中止を決めることは絶対にありません」

週刊新潮 2024年9月12日号掲載

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