結局、今の日本はバブルなの? 「3つの要素」に注目すると…乱高下つづく日経平均

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バブル崩壊前に起こる「予兆」とは

 実は、バブルの崩壊には「先行指標」と呼ぶべきある“特徴”があるのだという。

「1991年のバブル崩壊から遡ること7年前の1984年、年間の企業倒産件数が2万件を超えました。バブル崩壊の前年、1990年の倒産件数は7000件弱でしたから、その水準の高さが分かると思います」(藤本氏)

 興味深いのが、倒産件数と負債総額の関係だ。1984年は倒産件数こそ多かったものの、負債総額は5兆円以下とそれほど多くなかった。一方、バブル崩壊後に再び倒産件数が高止まりした際には、この負債総額が10兆円、そして20兆円と、急激に膨らんでいったのだ。

「1984年頃の倒産は中小企業の倒産が主で、バブル崩壊後は大型倒産が相次いだことが理由です。1997年の北海道拓殖銀行や山一証券の経営破綻は、当時大きく報道されました」(同)

 リセッション(景気後退)の際には、まず体力のない中小企業の倒産が増えるというわけだ。株価や不動産価格と合わせ、「企業の倒産件数」の推移に目を向けることで、あるいはバブル崩壊の予兆をいち早く察知できるかも知れない。

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デイリー新潮編集部

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