「女性へのマウント」でこそ目立てる篠田麻里子 AKB卒業以来は今ひとつぱっとしない理由とは

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怪演女優にもなりきれなかったセルフパロディードラマ 結婚に向かないマリコ様が輝く場とは?

 離婚後の篠田さんがようやく話題になったのは、セルフパロディーのような「不倫妻」役を演じた今年1月期のテレビ朝日ドラマ「離婚しない男-サレ夫と悪嫁の騙し愛-」である。卑猥(ひわい)なセリフやシーンは毎回ネットニュースを騒がせるも、どこか篠田さんの演技には照れがあるというか、吹っ切れ感がなく見ている方が恥ずかしかった。このドラマには怪演女優として有名な水野美紀さんも出ていただけに、演技力でマウントを取れる同性がいない、と戦意喪失してしまったのかもしれない。とはいえ、小沢真珠さんや奈緒さん、田中みな実さんなど、怪演でブレイクした女優は多いだけに、チャンスを棒に振ったように思う。

 篠田さんの仕事やプライベートが今後どうなるかは分からないし、外野があれこれ言えることもない。ちなみに前夫とも交際0日婚が話題になったが、今回のお相手も篠田さんの大ファンだそう。また経営者か、お金の匂いに敏感だとはやし立てる向きもあるが、たぶんお金というよりは、積極的に好意をアピールしてくる男性に弱いのだろう。若手実業家といえば、失敗を恐れず仕事も女性もガツガツいくタイプが多い。マウント相手がいないと愛されている実感を持てない女性にとっては、交際期間がなかろうと不倫疑惑があろうと、前のめりに告白してくる男性の存在はうれしいに違いない。ただ、競争相手がいないという環境に不安を感じるのだとすれば、たった一人と添い遂げる結婚生活には向いていない気がする。

 でもそれは別に、おかしなことでもなんでもない。家庭に収まるより、女同士で競争をしている姿が一番輝く人であるというだけだ。変な役柄を無理に演じてタレントイメージを落とすより、「バチェラー」など恋愛リアリティーショーに出るほうが、よほど篠田さんの魅力を引き出せると思うのだがどうだろう。篠田さんの人生に必要なのは男性ではなく、同じような美貌とマインドで競い合ってくれる女性たちではないだろうか。

冨士海ネコ(ライター)

デイリー新潮編集部

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