【光る君へ】遠慮がちな「彰子」 “うつけ中宮”を国母にした紫式部の教えとは

国内 社会

  • ブックマーク

奥ゆかしいが意志はある

 NHK大河ドラマ『光る君へ』で、目下、藤原道長(柄本佑)の最大の悩みは、入内させた長女である中宮彰子(見上愛)の後宮に、一条天皇(塩野瑛久)が渡ってこないことである。

 一条天皇にはすでに、寵愛した亡き皇后定子(高畑充希)が産んだ、第一皇子の敦康親王(渡邉櫂)がいる。もしも彰子に皇子が生まれないまま、敦康が即位することになれば、定子の兄で敦康の伯父にあたる伊周(三浦翔平)が大きな権力を握り、道長を脅かすかもしれない。だから、彰子の後宮に文学好きの一条天皇を呼び寄せるために、まひろ(吉高由里子、紫式部のこと)に『源氏物語』を書かせたのである。...

つづきを読む