旧ジャニーズの被害補償に多数の“虚偽申告” 「反社などが行ったフシがある」

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「虚偽申告が通ってしまっている可能性も」

 まずは、1990年代後半、詐欺罪で逮捕、起訴された“元暴力団員の男”として報じられた申告者。関東のディスカウント店やコンビニで言いがかりをつけ、現金をだまし取った罪だ。

 続いて、加害者がジャニー氏であると認定されず補償不可となった人物。中学生時代に番組リハーサルを観覧しに行った際に性被害を受けたと申告したものの、救済委員会を納得させられなかったようだ。彼は十数年前、出資法違反などで逮捕されている。自宅でヤミ金を開業し、稼いだ金を芸能人の追っかけに使っていたという。

 最近のケースでは、新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取って詐欺で逮捕された人物も、被害補償を求めていた。

 これらの申告者情報をスマイル社に尋ねると、

「被害を申告された方のプライバシーを尊重する観点から、個別の回答は控えさせていただきます」

 ジャニーズJr.OBのもどかしさは募るばかりだ。

「ジャニー元社長はもうこの世にいませんし、スマイル社も救済委員会も、本当のことは誰も知らない。被害を立証するものがない以上、申告の真偽は評価が難しく、虚偽申告が通ってしまっている可能性もあります。それでは真の被害者は救われません」

週刊新潮 2024年9月12日号掲載

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