12人抜きで真打昇進からのトリ! 大きな期待を背負う「林家つる子」が語る“重圧”
「落語に魅力を感じる若い人が出てくれば」
平成27年から9年にわたった二つ目時代には、男性が主人公の噺が大半の中、あえて女性を主人公にした女性目線の噺を作り始めたことで注目を集めた。その一つが古典の人情噺「芝浜」で、主人公を酒好きで働かない魚屋の勝五郎から、おかみさんに変えるという斬新な工夫で好評を博した。
「最近は吉原の遊郭を舞台にした噺にも挑戦しています。高校時代は演劇部にいた私が、大学ではサークルの新入生歓迎で落研の人に強引に引っ張りこまれて。そこで落語に出会った私がこの世界を好きになったように、私の高座を聴くことで、落語に魅力を感じる若い人が出てくればうれしい」
真打に昇進して以来、「ジェットコースターのような毎日だった」そうだが、
「落語とがむしゃらに向き合ってきました。これからも古典はもちろん、新作や女性目線の落語を練り上げていきたいですし、初心を忘れず挑戦を続けていくつもり」