「釣りキチ三平」矢口高雄が鳴らす現代社会への警鐘 “マタギ”の歴史や風習を調べ尽くした不朽の名作は現役猟師の「バイブル」に

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 この漫画にハマって釣りを始めた友だちが、子どもの頃にいなかったでしょうか。代表作の一つ「釣りキチ三平」を描いた漫画家の矢口高雄さん(1939~2020)。矢口さんの作品は現代を生きる私たちに変わらぬ強いメッセージを残しています。朝日新聞の編集委員・小泉信一さんが様々なジャンルで活躍した人たちの人生の幕引きを前に抱いた諦念、無常観を探る連載「メメント・モリな人たち」。今週は矢口さんの原点に迫ります。

 ふるさとの自然にこだわり、人々の暮らしにこだわった。...

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