「やす子」が苛酷なマラソンを完走しても、ネットは「無意味」の批判が殺到…なぜ「ひろゆき氏」も「デーブ・スペクター氏」も24時間テレビの価値を認めないのか

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「チャリティの意味」

「ひろゆき氏のポストは含みの多い内容となっています。あえて解説すれば、ひろゆき氏はチャリティー番組にノーギャラで出演すること自体は正しいものと考えているのではないでしょうか。ただし、日本テレビにはCMの広告収入が入っているため、その時点で制作費の大半を回収しているはずです。にもかかわらず、やす子さんだけがノーギャラだと、それ自体は正しい判断にもかかわらず、日テレの利益だけが増える計算になってしまいます。こうした問題意識を反映した投稿だと考えられます」(同・記者)

 こうした状況を踏まえ、デーブ・スペクター氏はXに《残念なチャリティー番組→24遺憾テレビ》、《すみません!英語はもともと苦手なんですが、「24時間テレビ」を見てるとマラソンやスポンサーやチャリティの意味が分からなくなった》と揶揄する投稿を行った(註:全角数字を半角に変更した)。

 やす子は高校生の時、児童養護施設で生活していた。そのため児童養護施設のために役立てられるチャリティーマラソンを走った。

 そして厳しく批判するひろゆき氏も、「児童養護施設にPCを無償で配ろうプロジェクト」を運営している。

ひろゆき氏もチャリティー活動

 第2回のプロジェクトでは163施設に対して約6500万円でPC336台の配布を行っている。

 やす子も、ひろゆき氏も、チャリティー活動を行っているのは紛れもない事実だ。慈善の想いも強いに違いない。共に立派であることは言うまでもないが、それでもひろゆき氏が批判を続け、ネット上で番組に酷評が寄せられるのは、やはりそれなりの理由があるからではないだろうか。

 第2回【30歳以下の視聴者は「なぜマラソンを見て募金するのかが分からない」…「24時間テレビ」若者からソッポのリアル】では、なぜ24時間テレビは“偽善”と批判されることが多いのか、その前途が暗いことを、専門家の指摘を交えながらお伝えする──。

デイリー新潮編集部

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