「やす子」が苛酷なマラソンを完走しても、ネットは「無意味」の批判が殺到…なぜ「ひろゆき氏」も「デーブ・スペクター氏」も24時間テレビの価値を認めないのか

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「公開セクハラ」との批判

「まず、やす子さんが着ていた白い無地のTシャツが雨で濡れ、黒のインナーが透けていました。Xでは《公開セクハラだよ、不愉快極まりない》など疑問の声が多く投稿されました。さらにゴール直前になって沿道に立っていた男性が、やす子さんに向かって手を伸ばし、胸を触ったように見えた瞬間が生中継で全国放送されたのです。これにSNSで怒りの声が男性に殺到したのは当たり前ですが、興味深いのは、こうした騒動を総括して《絶対、時代に合わない番組》と、24時間テレビそのものを全否定する投稿も少なくなかったことです」(同・記者)

 様々な酷評を巻き起こして「24時間テレビ」は終了したのだが、これでも一件落着とはいかなかった。翌2日にやす子が《ギャラ1000万円ってデマ》と投稿し、多くの反響を巻き起こしたのは前に見た通りだ。これにも説明が必要だろう。

「『24時間テレビ』が最初に放送されたのは1978年です。当たり前のことですが、インターネットは存在しませんでした。そして『24時間テレビ』が回を重ねるうち、ネットとSNSの技術が発達し、次第に『出演者にギャラは支払われているのか?』という疑問の声が増えていきました。本気でチャリティー番組をやりたいのなら、出演者はノーギャラでボランティア協力するのが当たり前です。ところが『24時間テレビ』は出演者にギャラを払っていることが明らかになっています。これは番組の主旨に合わないと、以前から批判されていました」(同・記者)

「We Are The World」はノーギャラ

 1985年3月、アメリカで「We Are The World」というシングル曲がリリースされた。アフリカの飢饉と貧困を撲滅するため、売上の全てを寄付するという主旨のキャンペーンソングだった。

 大ヒット曲となった要因は、トップスターが集結したからだ。マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチー、スティーヴィー・ワンダー、シンディ・ローパー、ティナ・ターナー……。

 これでもほんの一部であり、まさに“綺羅星の如く”というメンバーが集結した。そして大事なことは、参加したミュージシャンの全員がノーギャラだった。

「やす子さんが、あまりに苛酷なマラソンを走らされたため、それを解説しようという意図もあって『高額なギャラが支払われた』というデマがネット上で拡散してしまいました。やす子さんは《一銭もいただいてないですよ!》と否定しましたが、これまで出演者はギャラを受け取ってきたと報道されています。こうなるとなぜ、やす子さんだけが受け取らなかったのか、という疑問が当然のことながら出てきます」(同・記者)

 これを受け、ひろゆき氏は9月2日、《24時間テレビは、タレントにギャラを払わないで、視聴者が募金をして、CMの収入はテレビ局がノーコストで貰うってこと?》と強烈な疑問を投稿した。

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