「これはと思うと行動に移してきた人」 「ストロベリー・ロード」石川好さんの“好奇心の赴くまま”な人生

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参院選に出馬も

 95年の参議院議員選挙に、新党さきがけの公認候補として神奈川選挙区から出馬。政治家には生きた言葉が必要だと主張するが落選。政治に不満があるなら他人のせいにせず有権者が行動しようと呼びかけ、その後、市民団体「選挙に行こう勢!」を結成した。

 50代で中国を初めて訪れ、興味を抱く。日本の漫画家らが戦争体験を描いた展覧会の南京開催にも尽力した。2001年には請われて秋田公立美術工芸短大(現・秋田公立美術大)の学長に就任。09年からは酒田市美術館の館長を担っていた。

 8月19日、急性心筋梗塞のため77歳で逝去。

「この日、北前船をテーマに話している最中に倒れました。つえを突いてはいましたが、しゃんとして出かけたのです。若い時から好奇心の赴くまま。これはと思うと行動に移してきました。じっとしていられない人です。深夜に帰ってきて私を起こして出来事を話し続けることもありました。話をしていて亡くなるなんて石川らしい。まだ気持ちの整理がつきませんが、好きなことを最期まで続けられたと思います」(みな子さん)

週刊新潮 2024年9月5日号掲載

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