「これはと思うと行動に移してきた人」 「ストロベリー・ロード」石川好さんの“好奇心の赴くまま”な人生

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 1989年、石川好(よしみ)さんは『ストロベリー・ロード』で大宅壮一ノンフィクション賞に輝いた。65年、18歳の石川さんがカリフォルニアに渡っていた兄を頼って現地に向かい、イチゴ農園で厳しい労働を続けた日々を振り返った内容だ。

 密入国したメキシコ人らと一緒に働き、新参者は苦しさに耐えてこそ仲間として受け入れられるのだと体感する。石川さんが思い描いていたきらびやかなアメリカとは別世界だった。この国にはすでにアメリカ人になっている人々と、これからアメリカ人になろうとしている移民や密入国者の2種類がいると考えるようになった。...

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