小泉進次郎に「石丸現象」の再現はムリ? 都知事選とは大違い「自民党総裁選」を左右する意外な要素

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SNSで人気があるからといって

 今回の総裁選では小林鷹之衆院議員や、まもなく出馬表明するとされる小泉進次郎衆院議員など、若い40代の候補者が出馬する。既存メディアに比べて、YouTubeなどのSNSが大きな影響力を持つことはあり得るのだろうか。

「高市早苗さんや青山繁晴さんなど、YouTubeの世界で人気の高い政治家の方はいます。フィルターバブル、エコーチェンバーなどと言われるように保守的な思想を支持する人にはアルゴリズムによって自分好みのコンテンツばかり出てくる。これはSNSの宿命のようなものですが、その仕組みをうまく活用してターゲットにアプローチできているのがそのお二人です」

 進次郎氏もYouTube、Instagramなどに総裁選立候補の記者会見の告知を動画で投稿したことが話題になっている。しかし、かといって、総裁選ではSNSで人気のある政治家が有利というわけにはならないという。

「石丸さんの場合、保守かリベラルか、という立ち位置ではなく、既存の政治に対する疑問を投げかける“政治のアウトサイダー”のような立場をアピールして、無党派層の受け皿になりました。しかも、東京都都知事選の場合は、総裁選に比べ、20~30代の若い有権者が多くいますから、YouTubeが影響を与えやすい部類の選挙なのだと思います。では、総裁選はどうか。党員は一般有権者よりも年齢が高いので、YouTubeよりもテレビや新聞など従来のメディアにいかに取り上げてもらうか、が重要になってくるでしょう。総裁選は公職選挙法に縛られないので、メディアの側は政治的公平性を気にせず、人気のある候補者を取り上げることができます」

 結局、日本の今後を左右する総裁選は人気投票になってしまうのか。9月12日の告示までまもなく、である。

デイリー新潮編集部

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