「この人となら結婚してもいいな…」 “結婚願望ゼロ”の俳優・鹿野裕介さんの心を動かしたものとは

エンタメ

  • ブックマーク

結婚を初めて意識

 じつを言えば心音さんは、昨年春に婚約を破棄された経験を持つ。だから本人いわく「結婚願望がめちゃくちゃ強かった」。対して裕介さんには結婚願望がなく、そのことは心音さんも知っていたが、彼にとって「結婚するなら」と初めて意識したのが心音さんで、徐々に「この人となら結婚してもいいな。一緒にいられるな」と思い始めていた。

 年が明け、引っ越しを考えていた裕介さんに「私も引っ越したいなあ」と心音さん。結婚への意識がチラつく裕介さんは「一緒に住む?」。「私に結婚願望があるの、知ってるよね? 結婚願望がない人と付き合ったり一緒に住んだりする時間はないんだよ?」。心音さんは掟破りの逆プロポーズ。裕介さんは「ちゃんと考えてます」と応え、結婚前提で3月に同居を始めた。

プロポーズの言葉は……

 裕介さんは札幌の実家にテレビ電話で同居を報告。真面目に話そうとすると、裕介さんは父に「あれ、隣にいる子は誰かな~?」と茶化された。かくて父上は彼女と画面越しの初対面を果たしたのだった。

 二人は4月に裕介さんの実家へ。心音さんは緊張していたが、家の前には格好つけた姿で立つ裕介さんの父上が。「面白過ぎて緊張が一瞬で飛んでいった」。

 こうして吉日が重なった5月15日に入籍した。

 ただ、裕介さんからのプロポーズの言葉はまだない。「その言葉をもらうのは多分一生に一度。だからこそ経験したいんですよ」と心音さん。父上のお茶目さを見習った楽しい求愛にも期待大。あとは新婚旅行だ。共に“激辛好き”だけに「ベトナムのエスニックを食べに行くのもいいね」などと計画中だとか。

 共演経験はないが、「もし誰かが面白がってキャスティングしてくれたら」と期待する二人。役で見せてきたさまざまな表情を超える幸せが映像から伝わるだろう。

週刊新潮 2024年9月5日号掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。