「河野が頭を下げたから」麻生氏が河野氏支持に傾いた背景とは

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ピークは過ぎた河野氏

 候補者とされている小林鷹之元経済安保相や小泉進次郎元環境相はいずれも40代で「刷新感」の点で評価を受けている。かつて自民党を変えるならこの人と言われた河野氏もすでに61歳。60代どころか50代もすっ飛ばしそうな勢いに河野氏が警戒心を示すのはうなずける部分かもしれない。

「麻生氏の指摘もわからなくもないですが、河野氏は2021年の総裁選の頃がピークだったと言われています。せっかく派閥で一致して推薦できる候補が出たのに旬を過ぎていたというのは皮肉な結果としか言いようがないですね」(同)

 世論調査では進次郎氏、石破茂元幹事長が上位を占め、決選投票に残りそうな気配だ。

「麻生氏と並ぶキングメーカーの菅義偉前首相としては、この2人ならどちらでも影響力を行使できる“菅銘柄”。一方、麻生氏の“石破だけは絶対ダメ”のスタンスは不変なので、進次郎氏の支持に回ることになりそうですが、菅氏と進次郎氏の関係の濃さと比べると、濃淡は明らか。たとえ後から勝馬に乗ったところで、非主流派行きは間違いないでしょう」(同)

 根本の問題として、麻生氏らが派閥を唯一堂々と残している存在であることもネックとなりそうだ。河野氏以外の誰が総裁になろうと、「麻生派」は苦境に立つということか。

デイリー新潮編集部

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