東出昌大に感じる「火野正平」的な何か 最高11股 “昭和のモテ男” に通じるところ、違うところ

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 世間を驚かせた、俳優・東出昌大(36)の再婚。お相手で11歳年下の元女優・松本花林さんは、新たな命を授かっている。男女問題を30年近く取材し『不倫の恋で苦しむ男たち』などの著作があるライターの亀山早苗氏は、彼に「火野正平的な何か」を感じるという――。

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 2人は、もともとは芝居の現場で知り合い、東出が生活の拠点としている山奥に手伝いに来るようになった松本さんが、そのまま山小屋近くに移住してきたという。

 東出といえば、2015年に女優の杏と結婚、双子の女の子と男の子、3児をもうけたものの、彼の3年に及ぶ不倫が原因で2020年に離婚。2021年からは山での生活を始めていた。現地の生活に溶け込み、狩猟免許ももって猟友会にも入っている彼は、獲物を仕留めては、YouTubeで猪料理などを披露している。その手際は見事で、命をいただくありがたみを彼が重視していることもよくわかる。妻となる花林さんも「どんな動物もさばける」らしい。

不倫相手、再婚相手との関係に見えるもの

 杏は彼より2歳年上だったが、不倫相手の唐田えりかは10歳年下、今回の再婚相手も11歳年下である。しっかりした女性と対等の関係を育むというよりは、「女性を守り、自分がリーダーシップを握っていきたい」という思いが強いのだろうか。

 唐田えりかのときは、確かにそんな意味合いが大きかったように見えた。当時、10代だった若手女優から、「キラキラした目で尊敬された」先輩俳優として、一途な彼女に惹かれていったのだろう。結婚生活に疲れていた側面もあるかもしれない。

 その後、すべてを失い、世間から非難されて山にこもり、彼はひとりで生活を始めた。携帯もつながらない山の中、別れた子を思って泣いた夜もあっただろう。

東出クンの甘いところはこういうところなんだよなあ

 今回の再婚発表で、世間は祝福と「杏との子への責任もとれずに、またやらかしているのか」との二手に分かれている。

 今年5月、彼は自らの過去に触れ、「うちの娘たち、息子が大きくなったときに、お父さんのところいつでも来ていいよって言える親父でいたいんですよ。だから新しい家庭を持つことは全然考えていない」と語っていた。今回、彼は花林さんとつきあい始めたのは、今年になってからで、妊娠がわかったのは初夏だと述べている。新しい家庭をもつことは全然考えていないと発言してすぐに妊娠発覚、結婚を決意したということなのだろう。

 東出クンの甘いところはこういうところなんだよなあ、と他人事ながら憂いてしまう。つきあっている女性がいて、それなりの行為をしているなら彼女の妊娠は想定内のはず。そうなったら結婚する意思もあったはず。であるならば、新しい家庭をもたない、などと言い切ってはいけないのだ。この人、「今の気持ち」「今の感情」を素直に述べてはいるのだが、人の気持ちや人との関係は、いくらでも変わりうることを想定しない。案の定、今回も5月の発言を持ち出されて、ツッコまれまくる始末である。

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