「言わなくてもいいこと言うとかさ…」 石破茂元幹事長が自ら分析 過去の総裁選で「議員票を集められなかった理由」

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石破氏本人に聞くと……

 石破氏は8月24日、地元・鳥取県で総裁選出馬を正式表明した際、「裏金事件に厳しく臨む」と明言。さらに「国民の審判を受けるにふさわしい候補者か、党として責任を持つ」と語ったが、

「石破氏が総裁になったら、裏金問題に関与した議員を公認しないのではと党内に動揺が広がりました。改めて翌日、裏金議員の公認について問われ、“新体制になってから、どうするのか決める”とトーンダウンしたものの後の祭り。水面下で石破氏支持に傾いていた旧安倍派の一部などが、離れてしまったと聞いています」(前出・自民党関係者)

 石破氏本人に話を聞くと、

「(過去4回の総裁選で)議員票が入らなかったのには、入らなかった理由があるのであって。(自分が)言わなくてもいいこと言うとかさ。党が厳しい時に批判するとかさ。いろんな理由はあるのでしょうさ。だけど、それ(石破氏の党内での印象)は一朝一夕に変わるものでもないのでね」

 続けて、こうも言う。

「別に私は国民人気を取りたくて、いろんなことを言っているわけではない。自分が正しいと思うことは正しいと言うし、間違っていると思うことは間違っていると言うし。党の意識と国民の意識の間に乖離が生まれたのが、政治不信の一番の原因でしょう。国民からの人気も、国会議員からの人気も両方っていうのは、難しいのかもしれないね」

 独特の物言いが諸刃の剣であることは、ご本人が一番弁(わきま)えているようだ。

 後編【茂木幹事長の「70票は確保」発言の真意は? 林芳正陣営は「1回目の突破は諦めている」 総裁選の「ウラのウラ」を徹底分析】では、総裁選を巡る舞台裏について、より詳しく報じている。

週刊新潮 2024年9月5日号掲載

特集「森喜朗元首相の露骨なコバホークいじめ 茂木幹事長は眉ツバ発言 派閥溶解で秩序崩壊 自民党総裁選の呆れた舞台裏」より

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