業界をザワつかせた「浜ちゃん」“引退”発言 「2025年が目途かな、と」 志村けんに語っていたダウンタウン“最後の仕事”とは

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ダウンタウンが導く早期引退

 その一方で、23年9月放送の「ダウンタウンDX」(日本テレビ/読売テレビ制作)では、「俺的には着陸態勢入ってる、車輪も出してるんですよ。けど、浜田機長が上昇する、仕事をバリバリ入れてくる」とも語っていた。

「それだけに業界では、ダウンタウンの二人は少なくとも65歳まで引退はないという見方がありました。ところが、浜田さんの発言では、来年の引退もあり得たわけです。浜田さんが元気なうちの引退を考えるようになったのは、松本さんの影響もあったと思いますが、来年引退となれば62歳ですからね」

 お笑いBIG3(タモリ[79]、ビートたけし[77]、明石家さんま[69])が現役であることを思うと、まだまだ若い。

「ダウンタウンの上の世代を見るとそう思いますが、今どきは生涯現役を目指す芸人さんは少ないようです。ダウンタウンはじめ彼らの下の世代では、60代の引退が普通になるかもしれません。その道を彼らが作り出すのかもしれません」

 もっとも、松本が性加害報道の裁判に注力することになり、浜田の62歳引退の構想は崩れた。むしろ、たった一人でダウンタウンを背負っている。

ダウンタウンの最後は決まっている

「浜田さんがピンで司会をしている番組に衰えは感じません。しかし、ダウンタウンのレギュラー番組に関しては、松本さんが活動休止して以降は面白さが半減しているように思うこともあります。進行、ツッコミ、ボケ、フォローなど、浜田さんが一人でダウンタウンを演じることに無理が生じています。頑張りすぎかも……」

 松本の裁判は、第2回弁論準備が取り消されるなど、時間がかかりそうだ。

「松本さんの裁判がどのような結果になるのかはわかりません。裁判に勝って復帰ということになれば、それが世間に、視聴者に、どんな影響をもたらすのかによっても、彼らの引退時期は変わってくるのでしょう。それによっては、二人の引退が想像より早まるかもしれません。また、二人にとっての“引退”が何を意味するのかも注目すべき点だと思います。全くの一般人になるのか、テレビを引退するのか、企画などの裏方に回るのか、それもこれも裁判が松本さんに与える影響次第でしょう」

 浜田はかつて、ダウンタウンの終わり方について語ったことがある。今からちょうど20年前、04年に放送された「浜ちゃんと!」(日本テレビ/読売テレビ制作)で、志村けん(1950~2020)と行った熱海旅行でのことだった。

浜田:志村さん、あと何年やります?

志村:俺は、体が動かないとか病気以外は、ずーっとやるよ、悪いけど。

浜田:マジッすか。鬱陶しいなあ。

志村:えっ! 鬱陶しい? 100点がないからやってるんだよ。

浜田:それはわかるんですよ。でも、人間、引き際って大事でしょうよ。下の者のためにもね。僕らの下のヤツには鬱陶しいと思われてると思うんですよ。

(中略)

浜田:一番最後、ダウンタウンで最後どうすねんっていうのは、「(なんばグランド)花月で漫才しよ」っていうのは言うてるんですよ。

志村:いいね!

浜田:そこは決まってるんですよ。最後の最後は花月なんです。

 浜田は、それを待っているのかもしれない。

デイリー新潮編集部

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