女性を隠し撮り、座っていたクッションに顔をうずめ…それでもクロちゃん&ナダルが「レジェンドクズ芸人」として一目置かれる理由
笑いのために悪の道に
ここでクロちゃんは2人の女性にターゲットを絞り、二股をかけようとしていたのだが、その試みが発覚して最後には振られてしまうという結果になった。
この企画の中で、クロちゃんは次々に問題行動を連発。自撮りのふりをして女性を隠し撮りしたり、女性が座っていたクッションに顔をうずめたり、2人同時に口説こうとしたり、予想外の気持ち悪い言動の数々で視聴者を凍りつかせた。
これでクロちゃんの「キモいけど目が離せない」というキャラクターが確立した。その後、続編の企画で彼の恋愛は成就することになるのだが、クズ芸人としての地位は少しも揺らぐことがない。
一方のナダルは、「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の「ナダル・アンビリバボー」という企画でその特異な素顔があらわになった。悪気なく先輩芸人に失礼なことを言ったり、非常識な行動をしていたりする。それを指摘されると無茶な言い訳をしたり、開き直って逆ギレしたりして、反省する素振りを見せない。
バラエティ番組では誰彼構わず悪態をつき、態度も悪い。普通の人が言えない本音を代弁するというのが毒舌芸の基本だが、ナダルのそれは一般的な考えをはるかに凌駕して、ただ純粋にひどいことを言っているだけだったりする。
クロちゃんとナダルに共通するのは、他人に悪く思われるかもしれないということを気にせず、強気な姿勢を貫いていることだ。笑いのために自ら悪の道に足を踏み入れ、その足取りは堂々としている。だからこそ、彼らはクズ芸人界のレジェンドと呼ばれ、ほかの芸人からも一目置かれているのだ。