「いっそのこと、殺してしまおうか」重傷を負った戦友の手に握らせた自決用の手榴弾 #戦争の記憶

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 日米最後の地上戦が行われた沖縄戦は、総戦力に約10倍以上の差があったといわれている。圧倒的な兵力の差のもと悲劇の戦場と化した沖縄戦の悲惨さの全てを語り尽くすことはおよそ不可能である。

 激戦のさなかに深手を負い、自力で従軍できなくなった兵士たちの身に何が起こったか――。日本陸軍において、捕虜になることはタブーである。残された「選択肢」は限られていた。

※本記事は、浜田哲二氏、浜田律子氏による著書『ずっと、ずっと帰りを待っていました 「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡』より一部を抜粋・再編集してお届けする。...

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