新紙幣がダサくなってしまった「意外な理由」とは? せっかくなら漫画家やデザイナーが集結した“最高の紙幣”が見てみたい(古市憲寿)
7月頭に紙幣の切り替えがあった。前回は2004年のことだから、実に20年ぶりの新札だという。特に1万円札に関しては、1984年から福澤諭吉が肖像画に使われてきたため、40年ぶりの人物変更となる。
この新札、発表された時から僕は違和感を持っていた。まずデザインの問題だ。スタイリッシュとはいえない。というかダサい。財務省に言わせれば識別性のために「あえて」ということなのだろう。結果、フォントが不統一、やたら数字の大きい新札が誕生した。
紙幣のデザインを担当するのは、国立印刷局で働く工芸官である。...